ベルギービールより伝統がある?!世界無形文化遺産に登録されたオストダンケルクのエビの馬引き漁

「和食」が世界無形文化遺産に登録されたのは2013年のことです。それと時を同じくして、ベルギーで登録されたのが今回紹介するオストダンケルクのエビの馬引き漁です。かの有名なベルギービールでさえ世界無形文化遺産に登録されたのが2016年なので、ベルギービールより伝統的とも言えます。今回は世界で唯一と言われている、エビの馬引き漁の様子を紹介します。

 

オストダンケルクってどこにあるの?

世界無形文化遺産に登録されているオストダンケルクのエビの馬引き漁ですが、オストダンケルクと言われてもどこにあるのか分かる人はほぼいないと思います。ということで、まずはアクセスから紹介します。

オストダンケルク(Oostduinkerke)はブルージュから国鉄で1駅、15分のオステンド(Oostende)が起点となります。オステンドまではブリュッセル中央駅から毎時59発のICオステンド行きに乗って1時間半で到着します。

オステンドは北海に面した街で、夏場は国内外からの観光客でとてもにぎわいます。オストダンケルクはこのオステンドから海岸沿いに約20キロほど西に行ったところにあります。

公共交通機関だと、オステンドの駅前のバス、トラム乗り場からKusttramと呼ばれる海岸沿いを走るトラム0番De Panne行きに乗り、小一時間でオストダンケルクに到着します。下車駅はオストダンケルクバード(Oostduinkerke Bad)が一番町中に近いです。

Kusttramの情報はこちらから。

https://www.delijn.be/en/kusttram/index.html

 

世界無形文化遺産エビの馬引き漁を見に行こう!

エビの馬引き漁の伝統は15世紀までさかのぼり、その頃はベルギーだけでなく、北海に面したフランスやオランダでも行われていました。しかし、現在ではベルギーでもオストダンケルクのみで行われている伝統的な手法です。オストダンケルクは遠浅なので馬引き漁に適しています。

馬が網を引き、砂の中にいるエビをとる漁は、伝統的に家族で行われています。2016年現在で10数世帯が馬引き漁に携わっています。家ごとに馬の手入れや網の引き方にこだわりがあるようで、代々受け継がれているようです。

馬の上に人が乗り海に入っていくこの漁では、約1000キロほどの大きな馬を使います。漁では海や砂浜の状態や知識、網の使い方等のテクニックも大事ですが、一番の鍵と言われているのが馬との信頼関係です。

漁が行われるシーズンは、比較的水温が上がっている49(たまに10月もあり)。この期間中は漁が一般公開されています。その中でもハイシーズンは特に水温が高い7~8月です。ハイシーズン中は週に2、3回漁に出ています。漁が行われている日であれば自由に見学することができます。

エビの馬引き漁のスケジュールはこちらから。

https://oostduinkerke.com/en/event/239/shrimp-fishermen-on-horseback.html

馬引き漁は引き潮の前後1時間~1時間半の間に行われるので、時間がまちまちです。かならず時間を確認してから行くようにしてください。

ちなみに、馬引き漁の漁師になるにはまず、NAVIGOと呼ばれる国立海洋博物館で座学を受ける必要があります。その後2年間は研修のため漁にでて、最終試験に合格しなければなりません。力がいる作業なので、昔から馬引き漁は男の仕事と考えられていました。しかし、2016年に初めて試験に合格した女性が出て、初の女性漁師が誕生しました!

 

年に1度の一大イベント、シュリンプフェスティバル

オストダンケルケが町を挙げて力を入れているのが、毎年6月の最後の週末に行われるシュリンプフェスティバルです。なんと1950年から行われており、今年で68回目の伝統的なフェスティバルなんだとか。この2日間は朝からイベントがもりだくさんで、パレードやコンテスト、漁、エビの調理などがあります。この期間に、約1万人もの人が訪れると言います。

シュリンプフェスティバルのスケジュールは公式のFacebook上で公開されています。(オランダ語のみ)6月18日の投稿にスケージュールが載っています。

https://www.facebook.com/Paardenvissers-Oostduinkerke-277751098944989/

今回は土曜日の18時半から始まる漁に合わせてフェスティバルに行きました。漁開始の30分ほど前から漁に行く馬、漁師たちが家から海岸までパレードします。そのパレードに合わせて観光客も移動し、砂浜に向かいます。準備をして漁のはじまりです。

馬は網を引きながら海に入って行きます。思ったより深い所まで行き、頭しか見えない馬もいました。馬に乗らない人たちは腰に網をまき、馬より浅瀬の部分を網を引きながら漁をします。漁に行かない他の家族たちは砂浜でエビを受け取る準備をします。網にかかったエビを選別するためです。エビと言っても、この馬引き漁でとれるのはGarnaalと呼ばれるとても小さなグレー色をしたエビです。日本だと桜えびが一番近いでしょうか。

エビ以外の小さな魚やカニは海に戻すので、それを目当てに漁から上がってきた馬や漁師の周りに人だかりができます。そしてもうひとつの目的は、網からもれたエビです。砂浜に落ちているエビはなんととり放題!ということで、バケツや網を持参している子どもがとても多くいました。潮干狩りのような感覚でエビ漁に参加できますよ!

まとめ

エビの馬引き漁は伝統を重視し、すべて手作業で行われています。そのためひとつひとつが絵になり、さすが世界無形文化遺産に指定されただけはあるなと思いました。漁の期間は長いので、気になる人は是非スケージュールをチェックして見に行ってください。ベルギーの北海沿いのオストダンケルケでしか見ることができない貴重な漁です。

ちなみに、この小さなエビはベルギーでは大人気です!エビをさっと湯がいて皮を剥いて食べる、というのが一般的な食べ方です。小さなエビは甘みが凝縮していてとてもおいしいですよ。お店では湯がいたものや皮を剥いたものが売っていますので、お試しあれ!

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